CARL VON LINNÉ(カール・フォン・リンネ)2022SSのブロードシャツとリネン・イージーパンツが届きました。早速着てみたのでレビューします。
また、CARL VON LINNÉ(カール・フォン・リンネ)というブランドについての解説もしています。
シャツ、パンツともに着心地がとても良い
ブロードシャツ ホワイト/Lサイズ


着てみた率直な感想としては生地の肌触りがよく着心地がとても良いです。
肌着を半袖Tシャツで着てみると肌と生地が触れる腕の部分がとても気持ちが良いです。
服を着て気持ちが良いという感覚になるというのは新鮮で嬉しく幸せな気持ちになります。
生地にオーガニックコットンを使っているからこその肌触りですね。
オーガニックコットンとは?
オーガニックコットンは、オーガニック農産物等の生産方法についての基準に従って2 ~ 3 年以上のオーガニック農産物等の生産の実践を経て、認証機関に認められた農地で、栽培に使われる農薬・肥料の厳格な基準を守って育てられた綿花のことです。(日本オーガニックコットン協会)
リネン・イージーパンツ ブラック/Mサイズ


シャツに負けず劣らずパンツも着心地が良いです。パンツの素材は上質なベルギーのリネンで、コットンと同じく肌触りが良い質感を持っていることに加えて吸水・発散性に優れていて暑い季節に向いている素材と言えます。また、上質なリネンは使い込むほど肌触りが良くなるという特徴がありヨーロッパでは昔から重宝されてきた素材になります。
コットンとリネンについては好みが分かれる素材となりますが、どちらも上質なものは本当に肌触りがよく一度着て見ると手放せなくなること間違いなしです。
素材を生かしたシルエットが美しい
シャツとパンツともに形がとても格好良いです。ゆったりとしたシルエットで日常着として主張しすぎない中にも凡庸ではないデザインの美しさを感じます。
また、生地がとても柔らかくシャツは手首の部分に生地が溜まるのもとても格好よいです。
生地が細かく高密度なため光沢があり見た目に高級感もあります。
デザイナー村松啓市は文化服装学院のニットデザイン科を卒業しニットの可能性を追求し続けていますが、専門がニットでありながら、様々な素材の探求にも取り組んでいます。初めて彼のデザインする服を着ましたが素材を生かした服のつくりとそのラインの美しさに感銘を受けました。
個人的な感覚ですが、好きなブランドであるYohji Yamamotoに通ずる時代に流されないデザインと素材の生かし方を感じます。
CARL VON LINNÉ(カール・フォン・リンネ)というブランドについて
CARL VON LINNÉ(カール・フォン・リンネ)はyoutuber中田敦彦立ち上げたブランドで、現代のアパレル産業が抱える問題である大量廃棄や低賃金労働と向き合いそれを変えることを理念として掲げています。
アパレル産業が抱える問題➀:大量生産・大量廃棄
近年流行を続けるファストファッションは大量生産を行うことでコストを下げて売り上げを伸ばすことで利益を上げるというビジネスモデルとなっています。このモデルの問題は大量な売れ残りがでるということで毎年大量と服を廃棄しているという現実があります。
これに対するCARL VON LINNÉ(カール・フォン・リンネ)の解答が完全受注生産になります。受注生産とすることでこの問題は解決できます。このモデルは本当に素晴らしいですが、一方で手軽に服が手に入ることに慣れた消費者を相手に市場に浸透させるのは多くの時間がかかりそうです。まずは、多くの人にファストファッションは大量廃棄を前提条件に成り立っているということを知ってもらい課題意識をもってもらう必要がありそうです。
アパレル産業が抱える問題➁:低賃金労働
少し前に大手アパレルメーカーのUNIQLO(ユニクロ)が中国・新疆ウイグル自治区の綿を使用しているのではないかと疑われ、フランスの検察が捜査に乗り出すなど、世界から激しい反発が上がっています。
ユニクロは「人権に問題なし」という回答をしていますが、少なくとも低賃金での労働により成り立っているビジネスモデルであることは確かです。
こちらに対してCARL VON LINNÉ(カール・フォン・リンネ)は日本の町工場で生産するという方法で上記問題解決と合わせて、日本人の雇用とこれまでに培ってきた縫製の技術を守るという取り組みにつなげています。
原価率65%はビジネスモデルとしては難しい
CARL VON LINNÉ(カール・フォン・リンネ)は原価率65%を目標とし原価から価格が決まっていますが、他のアパレルメーカーからするとこれは考えられないほど高い数値です。店舗をもたずに固定費を抑制する、広告営業をせずにyoutubeで情報を伝えるなどで経費を抑えているということはありますが、シーズンごとにコレクションを発表し1つのデザインに対して少量生産を行うことを考えるとそれだけでも利益率はかなり低くなるでしょう。これは経営者である中田敦彦もyoutubeで言っていましたが別で収入源のあるオーナーだからこそできるビジネスといえます。
完全受注生産方式の普及への課題
経営者に利益をきちんと出すということは受注生産方式モデルが普及していくには大切な条件になります。条件としては原価率をもう少し下げて50%ほどとすることと、素材生地をもう少し廉価なものにする必要があります。例えば、CARL VON LINNÉ(カール・フォン・リンネ)は原価65%で高級生地を使用してシャツで1万円強ですが、普及させるには半値近くに価格を設定する必要があるでしょう。
フランスでは新品の服を廃棄する規制が始まる
フランスで1月に新品の服を企業が廃棄することを禁止する規制が始まりました。ファッションの頂点の国でこのような規制が始まったことにより、今後、他国へも同様の規制が広まることは必至です。CARL VON LINNÉ(カール・フォン・リンネ)の完全受注生産という方式が今後のアパレル産業の常識となっていくのか注目していきたいと思います。



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